AIFA-JAPANとは

国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)および 日本支部(ASIFA-JAPAN)について

ASIFA webサイト

国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)は、アニメーション芸術の国際的振興とアニメーションを通じた国際的相互理解と友好親善を目的とする、世界で唯一の、アニメーションのための歴史ある国際的な協会で、非営利の組織です。
ノーマン・マクラレン(カナダ)、ジョン・ハブリー(アメリカ)、ポール・グリモー(フランス)、イワン・イワノフ・ワーノ(ソ連)、イオン・ポペスク-ゴポ(ルーマニア)、カレル・ゼーマン(チェコスロバキア)、ボブ・キャノン(アメリカ)、スティーヴン・ボサストウ(アメリカ)、アレクサンドル・アレキセイエフ(フランス)、クレア・パーカー(フランス)、レフ・アタマノフ(ソ連)、イリ・トルンカ(チェコスロバキア)、ジョン・ハラス(イギリス)、エドアルド・ホフマン(チェコスロバキア)等、アニメーション界の巨匠達によって1960年に設立され、本部はフランス・アヌシー市に登録されています。今日では、およそ5,000人の世界中のアニメーション関係者が所属しています。

ASIFAは、個人会員で構成される国際組織ですが、活動の促進を図るべく、国や地域で支部を設置することが認められており、現在では40以上の支部/事務所が存在しています。 日本では、ASIFA規約に準ずる支部として、1981年12月22日、クリヨウジ、薮下泰次、手塚治虫、持永只仁、川本喜八郎、木下蓮三を含む22名によってASIFA-JAPANが設立され、初代会長には、当時すでにASIFA理事を務めていた木下蓮三が選出されました。木下蓮三は、1997年1月に逝去するまで会長を歴任し、ASIFA-JAPANと共に、日本および世界のアニメーション界の発展に深く寄与しました。その功績は計り知れません。続く1997年〜2023年、木下小夜子が2代会長を歴任しました。この任期中、木下小夜子はASIFA会長も2回務め(2006年12月〜2009年12月 および 2018年12月〜2022年5月)、国や言語の壁を越えたアニメーション界の交流・発展、そして、アニメーション芸術を通じた異文化相互理解に尽力してきました。
2024年2月より、大西宏志が3代会長を務めています。
ASIFA-JAPANでは、設立以来、定期総会を年1回開催し、また、3年毎に役員改選を行なっています。現在、77名の会員が所属しています。

ASIFA-JAPANは、1984〜2020年、アジアで初めてのASIFA公認国際映画祭として、広島国際アニメーションフェスティバルを運営、共催してきました。木下蓮三・木下小夜子によって設立され、木下小夜子がフェスティバルディレクターを歴任したこの映画祭は、プログラム構成、運営共に世界で最も質の高い映画祭のひとつとして高く評価され、また、優れた才能が発掘される場所として、アニメーション関係者のみならずメディア界全般から注目を集めました。その結果、米国アカデミー賞およびアニー賞の公認も得てきましたが、2020年の第18回大会をもって突然幕を下ろすこととなりました。
現在、ASIFA-JAPANでは、ASIFAの精神を受け継ぐ新たな映画祭「国際アニメーションフェスティバル in JAPAN」の設立に向けて準備を進めています。このほか、毎年開催している国際アニメーション・デー(10月28日)記念上映会等を行なっています。

ASIFAおよびASIFA-JAPAN は、機会の公平性、表現の自由の擁護、著作権の保護等を第一義としながら、アニメーション制作者および関係者の社会的、経済的状況の向上に努め、国際的な芸術文化振興と相互理解に寄与しています。

(2024年3月記)