IN広島/プログラム

映像文化ライブラリー(2階ホール) 11月3日(祝・金)10:30~、14:00~

広島市中区基町3-1 TEL:082-223-3525
http://www.cf.city.hiroshima.jp/eizou/
11月3日(祝・金) 10:30~ 14:00~  
(10:30~と14:00~のプログラムは同じものになります。)

(1) ロスト イン スノー
監督: ウラジミール・レシオフ   2007 / 7’28” / ラトビア
HIROSHIMA ’08(第12回大会優秀賞)

冬、氷上で魚釣りをする人たちがいる。厳寒になると熱意が昴じ、そして酒が思いがけない結末をもたらす。


(2) スウィング イン ザ シーソー
監督:タニア・C・カンサド・アナーヤ  1992 / 4’30” / ブラジル
HIROSHIMA ’94(第5回大会カテゴリーB (デビュー作品)2位)

愛とはつかみどころのないもの。ナルキッソスと彼の自己に対する愛も例外ではない。夜の闇の中では、鏡には裏も表もないものだった。


(3) チンティ
監督:ナタリア・ミルゾヤン  2011 / 8’15” / ロシア
HIROSHIMA ’12(第14回大会国際審査員特別賞)

ある小さな蟻の世界は、川と堤防の間のみに広がっている。沿岸はまるでゴミ山のようで、蟻の家族の日課は不合理で退屈の限り。 タージマハルの写真付き入場券を見つけ、彼の生活は突如一変する。その写真に惚れ込むが、現物を目にすることはできないだろうと悟る。そこで、実物の大きさを想像する事さえできないが、実物に劣らない自分自身のタージマハルを創ることを決める。ゴミからタージマハルを創るが、全ての試みは失敗に終わり、それを破壊してしまう。蟻の努力は無駄になってしまうのか。


(4) ファミリー ポートレイト 
監督:ジェセフ・ピアース 2009 / 5’02” / イギリス
HIROSHIMA ’10(第13回大会デビュー賞)

カメラマンの絶え間ない視線の先に、嫉妬や疑念が浮かび上がり、家族写真は思いもよらぬ展開に・・・ 撮影が不穏な結末を迎えようとする中、この日が本当に記憶に残る一日となるのは明らかである。


(5) マダム トゥトゥリ-プトゥリ
監督:クリス・ラヴィス、マチェック・シェバウスキ  
2007 / 17’15” / カナダ
HIROSHIMA ’08(第12回大会国際審査員特別賞)

マダム・トゥトゥリ–プトゥリは現世の持ち物すべてと自分自身の過去の亡霊の重みに押しつぶされそうになりながら、夜汽車に乗り込んだ。見知らぬ人達に親切にされたり、おどしにあったりしながら一人旅をする。日が暮れて暗くなってゆく中、絶望的できわめて抽象的な冒険をしていることに気づいた彼女は、現実と空想の世界をゆきつもどりつしながら、自分自身の邪悪な感情と対峙し、ミステリーとサスペンスの流れの中にひき込まれてゆく。


(6) メタモーフ
監督:ラストコ・チリッチ  2005 / 10’39” / セルビア
HIROSHIMA'06(第11回大会国際審査員特別賞)

そのライフサイクルについての報告。常に変化し続けるとても奇妙な生物。“メタモーフ”。


(7) 鵜飼
監督:ベッツィ・コプマー 2009 / 4’12” / アメリカ
HIROSHIMA ’10(第13回大会優秀賞)

抽象的な瞑想...狩野探幽の屏風絵に着想を得た作品。単なる自然主義的な物語ではなく、鳥、魚、そして漁師の精神が平等に尊ばれている作品を試みた。


(8) ウルフ ダディ
監督:ヒョンユン チャン  2005 / 9’22” / 大韓民国
HIROSHIMA ’06(第11回大会ヒロシマ賞)

傑作を書くため、静かな田舎町にやってきたオオカミの小説家。ある雨の日、ヤンヒーという6歳の少女を連れた一人の女性が訪れ、ヤンヒーに彼が父親であると告げる。オオカミはショックを受けるが、女性はヤンヒーを残して去って行ってしまう。オオカミの小説家は、このようにして6歳の少女の父親となるのだった。