IN東京

ASIFA-JAPAN作品集Vol.2

ASIFA-JAPAN会員の作家たちによる短編アニメーション。
1963年から2009年までの12作品。

10月29日(木) 13:30 〜

(1)積層体
監督:西本企良  1982 / 7分28秒

立方体の粘土に手を突っ込んで出来た立体の断面から得られた形を、空間軸を時間軸に置き換えてアニメーションとして展開した作品。美術大学デザイン科1年生の基礎教育資料として制作された。
CGではなく、全て手描きで作画されたセル・アニメーション。


(2)風
監督:一色あづる 1992 / 3分40秒

人は生まれていろいろな人に関わり、死に、又 生まれる。輪廻転生。
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(3)ストーンゲーム
監督:小出英男 1975 / 7分21秒

もっと重要なことがあることも知らず、石投げゲームに興ずる首から上のない人びと。

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(4) 四季のわらべ唄
監督:木下敏雄 2009 / 9分35秒

現代の子供たちに優しいを童心を蘚らせるために、日本の古きよき時代のわらべ唄を四季に託して収録したものです。
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(5)こどものたび
監督:高橋慶 2005 / 5分32秒

誰もが生まれる前に記憶しているかもしれない風景。そこであなたや僕がこれから始まるであろう人生について考える。そんな出来事を作品にしたいと思い制作しました。

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(6) あか あお ふたりで
監督:ダイノ サトウ 2006 / 3分30秒

U.G.サトーが1996年に発表した同名の絵本を映像化。
一筆書きの線だけで描かれた、シンプルな世界。
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(7) メガロポリスの黙示録
監督:島村達雄 2009 / 8分07秒

世界の人口は爆発的な増加を続けている。人々の生活基盤は都会に傾斜し、世界各地に巨大都市が出現している。都市はグローバル市場経済が支配する世界で、人々の欲望や野心が渦巻いている。そこは果てしない生存競争の世界でもある。競争社会の中で人々は生き残ることだけが目的化し、昼夜を問わず働き、巨大都市の成長に奉仕する奴隷となる。
生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死んで死の終わりに冥し。


(8) 星眼鏡
監督:伊藤有壱 1990 / 2分23秒

夜道を急ぐ自転車のシルエット。家路を急いでいたその少年は、自転車のライトが照らし出した不思議な生き物を見た。不思議な生き物が驚いて逃げ出した後に残された望遠鏡らしき物をのぞくと、今まで見たこともない夜空の星の世界が広がるのだった。


(9) 水仙月の四日
監督:長崎希  1990 / 11分30秒

春の訪れを告げる水仙の咲きだす頃、赤毛布をまとった子が雪野原を歩いています。まっ青な空に太陽もまぶしく、水仙のつぼみもふくらんで、春の訪れは間近です。けんめいに歩く子どもを見つめているのは雪童子。今日は冬が最後のひとあばれをする「水仙月の四日」だったのです。西の山から雪婆んごもやってきて、冬の仕事がはじまります。


(10) LOVE(愛)
監督:久里洋二  1963 / 4分28秒

男と女をテーマにしたもので、人間動物園の連作品である。
男を動物的、また、愛玩用の道具として、女が男を利用する。

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(11) 日本人(ジャポネーゼ)
監督:木下蓮三  1977 / 6分08秒

開国後の日本。怒濤のごとく押し寄せる西欧文明の波に、人々は呑み込まれてしまうのか。

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(12) MEMORY OF RED
監督:相原信洋  2001 / 3分08秒

私の幼い頃の記憶を現在のイメージとクロスして表現した作品です。小学生だった頃、学校や遊び場の帰り道、よく出会ってずっと見ていた夕焼けや雲の色の変化。その頃、夏には川辺や草むらで花や私の指に止まって動かないトンボ・・・ 記憶のなかの静と動、それらを赤のイメージで映像化してみました。