ASIFAについて

国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)及び日本支部(ASIFA-JAPAN)について

国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)は、アニメーション芸術の国際的振興とアニメーションを通じた国際的相互理解と友好親善を目的とする、世界で唯一のアニメーションの非営利国際組織です。 ノーマン・マクラレン、ジョン・ハブリー、ポール・グリモー、イワン・イワノフ・ワーノ、カレル・ゼーマン、アレクサンドル・アレキセイエフ、レ フ・アタマーノフ、イリ・トルンカ、ジョン・ハラス等、アニメーション界の巨匠達によって1960年に設立され、本部はフランス・アヌシー市に登録されています。

今日では、およそ5,000人の世界中のプロのアニメーション関係者が所属しています。 ASIFAは、個人会員で構成される国際組織ですが、活動の促進を図るべく、国や地域で支部を設置することが認められており、現在では40以上の支部/事務所が存在しています。アニメーションの普及と発展のために、また、アニメーションを通じた異文化理解のために、国際的に協力しながら活動を展開しています。

来る2010年、ASIFAは設立50周年を迎え、各地で記念の催しが行なわれる予定です。 これに先立ち、折しも、この夏、ASIFA初代会長ノーマン・マクラレン氏の短編アニメーション『隣人』(1952年、8:30 )が、ユネスコの三大遺産事業の一つである「Memory of the World (世界の記憶または世界記録遺産) 2009」に登録されたことは、ASIFAにとって、また、アニメーション界全体にとっても大変名誉な出来事となりました。特に、『隣人』は、反戦をテーマにした作品であり、アニメーションを通して世界恒久平和を追求するというASIFAの精神に大きな勇気となりました。

日本では、1981年、ASIFA規約に準ずる支部としてASIFA-JAPANが設立され、現在、61名の日本を代表するアニメーション作家や関系者が所属しています。

ASIFA-JAPANの主な活動としては、隔年で共催している広島国際アニメーションフェスティバル(主催:広島市/(財)広島市文化財団)と、毎年開催している国際アニメーション・デー(10月28日)記念上映会 等があります。

広島国際アニメーションフェスティバルは、ASIFA公認国際映画祭として、1985 年、木下蓮三・木下小夜子両氏によって設立されたもので、コンペティション、特別上映、展示、セミナー、ワークショップ等で構成され、2年毎に開催されている総合的な文化事業です。ASIFA 会長/ASIFA-JAPAN会長でもある木下小夜子氏が第1回大会からフェスティバルディレクターを歴任し、そのプログラム構成、運営、共 に世界で最も質の高い映画祭として高く評価され、また、優れた才能が発掘される場所として、アニメーション関係者のみならずメディア界全般から注目を集め ています。

第13回大会HIROSHIMA2010は、映画祭設立25周年記念大会として、2010年8月7日(土)〜11日(水)に開催予定です。

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国際アニメーションフィルム協会
広島国際アニメーションフェスティバル事務局